五十嵐製紙 Food Paper サコッシュ/RENEW
こんにゃく糊で揉み込むことで、使い込むと風合いの経年変化が楽しめるサコッシュ。
■ Food Paper
100%土に還る、野菜や果物から作られた、 食物由来の紙文具ブランド
■ きっかけは和紙の原材料不足
和紙の代表的な原料は楮(コウゾ)・三椏(ミツマタ)・雁皮(ガンピ)。しかし収穫量が激減しており、さらに生産に不可欠なトロロアオイも、全国生産の7、8割を作っている農家さんが2019年に生産中止を発表。産地存続の危機が迫る中、自分たちで栽培するなどの取り組みが始まっています。
■ 息子の自由研究が源
アイデアの源泉は、五十嵐家の次男が小学4年生から5年間続けた研究から。「紙漉き実験」と書かれた分厚いファイルの中には、畑で採れる野菜をはじめ、お父さんのおつまみのピーナッツまで、食べ物からできた紙がズラリと。息子の研究成果を伝統工芸士でもある母が受け継ぎ、紙を漉く。和紙一家だからこそできたブランドがFood Paperです。
■ 持続可能×伝統×教育
Food Paperは、フードロスとして捨てられる野菜や果物を使用しています。そして手漉き和紙と同じプロセスでつくることができます。さらに機械抄きにも対応し量産もできることがわかりました。和紙漉きで培った伝統的な技法を用い、かつ教育的な紙文具ブランドとして、洋紙でも和紙でもない自然紙として、紙の可能性を広げていきます。
■ 五十嵐製紙
福井の越前和紙産地で、1919年に創業した小さな工房。襖や壁紙を中心に、大判紙から小物まで幅広い和紙を制作し、最近では著名アーティストのオーダー用紙を手掛けるなど、その技術は高く評価されています。
■ RENEW(リニュー)は、福井県丹南エリア(鯖江市・越前市・越前町)で開催する、持続可能な地域づくりを目指した工房開放イベント。2019年にグッドデザイン賞を受賞しています。
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